「愛・地球博」弁当解禁
開幕時から弁当の持ち込みが認められておらず、苦情が殺到していた「愛・地球博」。総理の「ツルの一声」があったからなのでしょうが、明日から弁当の持ち込みが解禁となります。
あすから弁当持ち込みOK 万博協会、家庭調理に限り(中日新聞ホームページより)
それにしても、弁当持ち込み不可の理由が食中毒対策というのは理解に苦しむところです。ある意味、正しいのかも知れませんが、実際には会場内で出店している業者からのクレームを恐れていたのではないかと思います。食中毒が起これば、その患者が利用した店をすべて調査しなければならず、営業に支障が生じます。さらに、持ち込みを認めてしまえば出店業者の売上が減るのではないかという心配もあるのでしょう。しかし、業者寄りの対応をしたところで、実際の利用者は不便を被るだけ。入場前に食べるか捨てるかの選択を迫られ、結局廃棄処分にしなければならないお弁当の山を見ていると、環境がテーマのはずの万博が聞いて呆れると感じますね。
実際、場内のレストランは全部合わせても6000席分しかなく、入場者数に比べると明らかに収容力不足です。行列して長い時間待たされた上、高くて不味いものを食べさせられれば、誰だって不満を爆発させるに違いありません。
そういう意味で、ようやく博覧会協会も重い腰を上げたのかというのが、今回のドタバタの印象です。協会の事務総長は「総理の発言だけで対応を変えたわけではない」とは言っていますけど、おそらく総理の発言がなければマスコミや入場者が何を言おうと無視していたような気がします。
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