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2005/01/30

「あさかぜ」の思い出

旅のメモによると寝台特急「あさかぜ」に乗車したのは1986年の暮れ。ちょうど国鉄が分割民営化する少し前という時期になります。その頃は食堂車も個室寝台も連結されていて、確か12両くらいつながっていたと記憶しています。

ちょうど年末の帰省ラッシュと重なったため車内はほぼ満席、今の寝台特急の衰退ぶりを見ると信じられないほどです。横浜から乗車して、すぐに食堂車に行くとちょうど食事時間に重なっていることもあって満席、席にありつけたのは小田原を過ぎた頃でした。この食堂車、星空をイメージしたインテリアになっていて、なかなかいい雰囲気。料理の方はというと福岡の郷土料理を盛り込んだ「筑紫御膳」というのがあったので、迷わずこれを注文しました。

テーブルでは福岡に帰省するという親子連れと九州旅行は初めてというひとり旅の若者と相席になり話もはずみました。こんな風に相席になった人たちとちょっとしたきっかけで話ができるというのも列車の旅のいいところ。流れる夜景を眺めながら、食事ができるというのもまたぜいたくなものです。親子連れは飛行機で帰省するつもりだったのが、息子にせがまれてこの「あさかぜ」に乗ったとのこと。もちろん寝台列車に乗るのは初めてだとのこと。しかも親子で個室寝台を確保しているとのことでまさに羨ましい限り。話が盛り上がっているうちにもう静岡に近づき、それをしおにして自分に寝台に戻ります。

とはいえ、まだ21時を回ったところなので眠るにはまだ早すぎ、通路に備え付けの補助椅子に腰掛けながら夜景を眺めていました。すると、さっき食堂車で一緒だった親子連れの息子の方が通路を歩いてきて、自分のもとにやってきました。「ねぇねぇ。。。お酒飲める?」と誘われて、なんとまあ個室寝台に招待されて酒宴となったのでした(笑)。個室という割にはなんとも狭い感じがしましたが、大いに飲んで話しているうちにそんなことはすっかり忘れていました。お酒は弱いはずなのに、ついつい飲みすぎてしまったのか、もはやフラフラになりそうな感じまでになってしまい、名古屋到着と同時に自分の寝台に帰ってゆっくり寝ることにしました。

目が覚めたのは広島到着のアナウンス。かれこれ7時間はぐっすり寝たことになります。夜行列車ではあまり寝付けないたちなのですが、やっぱりアルコールの威力だったのかもしれません。列車はおだやかな瀬戸内海を眺めつつ、さらに西に向かっていきます。そして関門海峡を越えて九州に上陸。自分は小倉に下車するので、昨日の親子連れにお世話になったお礼を述べてから、九州への第一歩を記したのでした。

とまあ、少し昔の旅の話になってしまいましたが、夜行列車の魅力を存分に味わうことができた「あさかぜ」の旅でした。この列車があと1か月でなくなってしまうのは惜しいことではありますが、この時の思い出をそっと胸にしまいつつ、最後の力走を期待したいと思っています。

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